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自然エネルギーの積極活用をコンセプトとしたシリーズ 「ARM-S@NAV アームス自然換気システム」

ARM-S@NAVは、「風をつかむ」「風の道をつくる」「風を制御する」―独自の技術により、自然の風を建物に取り込み、自然換気の駆動力である「風力」「重力(温度差によって生じる気圧差)」を利用して効果的な換気を行うシステムです。  壁面に沿って流れる風をとらえる『ウィンドグラブ』、室内へ入る風量をコントロールする『定風量機構』など、あらゆる建物のさまざまな条件下で、自然の風を取り込むことができる機構を、ARM-Sの統一されたデザインに搭載しています。

私がご案内します

ARM-S@NAV 自然換気システムのしくみ

建物の自然換気は、風の強さを利用する「風力」と、室内外の温度差によって生じる気圧差を利用する「重力」を駆動力とします。大きな建物のまわりで発生する風は、建物の形状・配置や周囲の条件などにより、風は複雑な流れになります。この風を「つかむ」「道をつくる」「制御する」技術によって、有効に使える自然エネルギーとし、あらゆる建物のさまざまな条件下で自然換気を行うことができます。

【ウィンドグラブによる換気】

風を受け止める“張り出し”=「ウインドグラブ」を設けることで、これまで風を取り込めないとされてきた片面開口での換気を可能にしました。風を取り込みにくい条件下でも、自然風による給気・排気を可能にします。

【定風量機構による風量のコントロール】

ユニットに内蔵した外気を調整する「風量調整弁」により、受けた風の強さに応じて風路の広さを調整します。強風になればなるほど、風路を閉じる方向に働きます。風の強弱の影響を受けにくい安定した換気を可能にします。 「風量調整弁」は、電気などのエネルギーを使用せず、自然の風力で弁調整が働く設計です。

 

ビルにおける換気 その必要性と自然換気の有用性

外気冷房効果や春・秋(中間期)の空調負荷低減につながる自然換気は、建物の省エネルギー性を高める効果的な手法です。また、自然の風には、人工的な風では得がたい心地よさがあり、特にFIX窓を多く用いるビル建築において、風を感じることが良好な心理的効果を与えることにも着目されています。

換気の必要性 --- 新鮮な空気の確保、圧迫感からの開放

近年、省エネルギー化の観点から、建物の高断熱・高気密化が進んできました。一方で、隙間による換気量(漏気量)の 減少が、シックハウス問題を引き起こす一因ともなっています。 室内では、生活におけるCO2 や水蒸気の発生、浮遊カビやアレルギーなどを引き起こす有害な物質の発生があり、日射による温度上昇や閉ざされた空間による圧迫感なども不快感につながります。こうした、空気や熱の排出、閉ざされた空間からの開放、新鮮な空気を確保し快適な空間を保つために、換気の必要性が着目されています。

自然換気の有用性 --- 省エネへの寄与、快適な環境づくり

室内の空気の質を維持する換気は、在室者がいる限り常時行わなければなりません。このため、機械による換気では送風機を運転し続けることになります。自然エネルギーを利用する自然換気では、空調や換気設備を稼動させないことで、搬送動力エネルギーの削減につながり、省エネに大きく貢献することになります。  また、日本は四季を通じて吹く風があり、特に春や秋の中間期には心地良い風が吹いています。この風を有効に利用した換気を行うことで、快適な室内環境をつくることができます。

 


ラインナップ

【たて型換気装置】

・壁面を流れる横風をとらえる「ウインドグラブ」機構を備え、片面開口でも自然換気による給気・排気を実現します。

換気スリット
定風量換気スリット
ウィンドグラブでとらえた横風を、室内に引き込みます。 たて型換気スリットに、定風量機能を備え、室内に引き込む風量をコントロールします。電気などのエネルギーを使用せず、自然の風力で弁が働く設計です。定風量機構は見付け(95mm)内に納めています。開口高さを大きくとることで、効率良い重力換気にも対応できます。

【よこ型換気装置】

・圧力差の発生する2つの面に対して適切に設置することにより自然換気による給気・排気ができます。 ・足元や腰部にすっきりと納まる横型デザインです。

換気スリット

定風量換気スリット
ARM-Sのスリムなデザインに、換気装置を搭載しています。 風量をコントロールする定風量機能を備えた定風量換気スリットで、不快な風の吹込みを抑えます。

 

横型定風量換気スリットは自然換気時は、自然の風力で定風量換気を行いますが異常気象時の強制閉鎖など、
開閉動作にはモータを使いますので、電源が必要となります。